医学におけるわかりやすい統計学
医学におけるわかりやすい統計学
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「統計はむずかしくてわからない。」
「数式を見ると頭が痛くなる。」
「数学が嫌いなので、医学部を選んだのです。」
昔は、このように言っていてもよかった。だが今では、数学音痴、統計音痴であっては医学分野・生物学分野で研究生活をおくることは出来ない。研究論文では統計的推論が必須であり、多くの論文投稿者は統計分野の査読者からくるコメントに戦々恐々、一喜一憂している。
医学領域のなかには、データや理論に強い分野とそうでない分野があると聞いている。公衆衛生分野のように統計を駆使する分野を除くと、眼科領域は他の領域と異なり、機械操作や数値に強い先生が多いと聞いていた。しかし、お会いした先生方から質問された内容は、かなり基本的な事項ばかりであった。実際の計算はコンピュータを用いて行うことが出来るが、問題はどの方法をいかに用いるのが正しいかである。さらに、統計計算により得られた値を、いかに解釈するかも大きな問題である。本書は、そのような問題でお悩みの先生方のお役に立てればと考え、上梓した。
内容目次
I | 序説 | ||
II | データのまとめ方 | ||
III | 検定と推定の考え方 | ||
IV | 2つの平均値の比較 | ||
V | 3つ以上の平均値の比較 | ||
VI | 計数値 | ||
VII | 多重比較 | ||
VIII | 2つの変量間の関係 | ||
IX | 練習問題 | ||
付録 | 統計的方法に関するJISとISOの動向 |