眼科学 ■疾患とその基礎■(改訂版)
眼科学 ■疾患とその基礎■(改訂版)
考える診療のために! 眼科医,研修医,学生,眼科学に携わるすべての人々必読の書!
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最近の科学の進歩は実にめざましい。「十年一昔」などという言葉はすでに死語となり、「五年一昔」とか「三年一昔」と言われるほどに進歩の速度を早めてい る。このような高速進歩を可能にしたのは「ブラックボックスの概念」ではないかと考えられる。すなわち、先人が苦労して獲得した原理・原則をブラックボッ クスの中に閉じこめ、「何故そうなったのか」についてもう一度苦労して理解し直すのではなく、「どうすればどうなるのか」のみを追求することが、進歩に取 り残されない最良の方法であるとされているからである。最近の医学書にもこの考えが取り入れられ、「こうすればこうなる」といういわゆる「how-toも の」が多くなり、「何故先人がそう考えたのか」について書くと、進歩についていけなくなるのではないかという不安さえ与えかねない風潮になっている。
本書では疾患の診断と治療について「現時点における」と限定した上で、最も正しいと思われる方法を述べるとともに、その疾患についての基礎知識をもとに「何故そう診断したのか」や「何故そのような治療法をとったのか」について解説している。
本書が、読者諸氏の日常診療において、ブラックボックス方式の丸暗記ではない、考える診療が実現されるなら望外の幸せである。
(序文より)
内容目次
I | 総論 | ||
II | 眼科診療室にて | ||
III | 眼瞼 | ||
IV | 涙器(涙腺,涙道) | ||
V | 結膜 | ||
VI | 角膜 | ||
VII | 強膜 | ||
VIII | ぶどう膜 | ||
IX | 水晶体 | ||
X | 網膜硝子体 | ||
XI | 視路,瞳孔,眼球運動 | ||
XII | 眼窩 | ||
XIII | 緑内障 | ||
XIV | 斜視,弱視 | ||
XV | 屈折・調節異常 | ||
XVI | 光覚・色覚の異常 | ||
XVII | 全身疾患と眼 | ||
XVIII | 眼のプライマリーケア | ||
XIX | 眼治療学総論 | ||
XX | 付録 | ||
A.眼科略語集/B.眼科関連法律(法令)/C.リハビリテーション/D.主な眼科雑誌の紹介 |